日本分子イメージング学会
Japanese Society for Molecular Imaging
当学会のご案内
日本分子イメージング学会は、生体内における分子および細胞レベルにおける生物学的事象を解明するための研究を推進し、研究者相互の知識の交換・関連団体との連携を通じて、それらの成果としての技術開発ならびに臨床応用によって、学術の発展に寄与するとともに広く社会に貢献する事を目的とする学術団体です。日本分子イメージング学会(JSMI)について
Japanese Society for Molecular Imaging
分子イメージングとは
近年、世界的に「分子イメージング」の研究と実用化に対して関心が集まっています。分子イメージングとは、生体内での分子プロセスの可視化に関する基礎的・臨床的研究、および開発された可視化手法を利用する応用研究を示し、新しいイメージング技術によって生命体を明らかにしていこうとするものです。これらには、臨床画像診断学や基礎生命科学におけるイメージング研究はもとより、複数の可視化法の融合研究および異なった技術分野の統合による新情報の取得といった研究も含まれると考えられ、多くの分野の研究者の参入と密接な情報交換、および共同研究が不可欠です。
分子イメージングの動向
米国では、分子イメージングの将来性を見越して、National Institutes of Health (NIH)を中心に大きな予算が計上され、多くの大学・研究機関で活発な研究活動が開始されている他、分子生物学や画像医学に関連する企業もまた、分子イメージング研究に競って参入しています。ヨーロッパでも、European Commissionが本研究分野を重要課題のひとつに選定し、European Molecular Imaging Laboratories (EMIL)、Diagnostic Molecular Imaging (DiMI)などを形成、本格的な研究体制が構築されつつあります。これらに対応して、北米を中心にSociety for Molecular Imaging、Academy of Molecular Imaging、EU地域ではEuropean Society for Molecular Imaging、アジア地域ではKorean Society for Molecular Imaging等が設立され、産・官・学の連携体制の下、活発な研究が始まっています。
本邦でも、分子イメージング研究に対して本年度より文部科学省、厚生労働省、経済産業省による研究予算の配分が始められ、大学、研究機関、企業を含めた連携が組まれつつあります。このような状況下において、これまでにも多くの研究者や諸学術団体がそれぞれに活発な活動が行われています。しかしながら、単一分野における個別の活動には限界もあり、連携を重視した諸外国の研究活動に対して大きく後退することが懸念されるところから、本邦における分子イメージング学会設立への要望が内外から高まってまいりました。
日本分子イメージング学会設立の意義
分子イメージング学会には、国内にあっては分子イメージング研究に興味を持つ学生・若手研究者が学び発表する場として、国外にあってはアジア地区での連携や世界との連携を実現するための基盤としての機能が期待されています。ひとりの研究者は基本的にはひとつの研究分野を土台としていますが、分子イメージング研究を成立させる上では関連他分野や開発企業との密接な交流が不可欠と考えられます。どうか皆様の積極的な、ご参加およびご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
日本分子イメージング学会 運営委員 一同
日本分子イメージング学会事務局:
日本分子イメージング学会
〒105 - 0014
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TEL: 03-3798-5253
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